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みなさまからのお声・ご相談

みなさまからのお声とご相談の掲示版です。

両手をベットの柵にくくりつけられ、抑制されていました・・・

  • 投稿者: (2015-05-21 (木) 09:08:43)

○○○にある○○病院に肺炎で入院した父(82歳)がIICUにおいて亡くなる前日から、両手をベットの柵にくくりつけられ、抑制されていました。

前日面会に行った際、手を柵に結わかれていて
大変驚き、看護師さんに説明を求めたところ、点滴を誤って抜くと大出血を起こす危険性、酸素を口に当てているものを外してしまったら、命にかかわるので、とのことでした。その時、私は、「日中はたくさんの看護師さんがICUにおり、父は看護師さんが座ってパソコンなど作業している目の前のベットにいるんだから、目が届くはず。だから抑制しないでほしい」と頼みました。すると、看護師さんは、「わかりました。
でも、夜はICUには看護師が2名で全ての患者さんを見なくてはならないので、抑制させてください」とのことでした。看護師さんが去っていった後、肺炎で声が思うように出せない父は「ウソ、殺される。市立病院へ」と筆談で、いつも抑制されていること、その恐怖なこと、別の病院へ変わりたいということを手振りと今まで見たこともない悲痛な表情で私に訴えてきました。これは亡くなる数時間前ですが、父は意識がはっきりしており、コミニケーションがとれていました。
ICUでの面会を終え、帰宅しようとすると看護師さんは早速抑制用のヒモを父のベットに運んでいて、それを見たとき、ぎゅっと胸が痛くなりました。その夜、病院から電話で父が血を吐いたので、家族に来て欲しいとの要請があり、母と病院へ急行しましたが、父は亡くなっていました。
看護師さんによると、父は「タクシー呼んで、家に帰る」と言っていたそうです。
私は最後に父は抑制されたまま、血を吐き、苦しみ、必死に看護師さんに息絶え絶えにそのことを伝えたのだと思うと、やるせない気持ちでいっぱいです。なぜ、意識がはっきりしている父が抑制され、殺される、という恐怖をいっぱい感じながら、口に手をやることもできず、看護師さんに筆談で話すこともできな自由を奪われた形で亡くならなくてはいねなかったのか。それをした看護師さん、病院に説明を求めたいです。誰に対しても優しく、紳士な父の尊厳を奪った抑制という行為、数時間、一日の出来事だったとはいえ、許せることではありません。私はこれをどのように病院に伝えていけばよいかと思っています。

<当会からの返信>

  • メールをいただきありがとうございます。 拝読させていただきました。 お父様の苦しみ、そして○○様のご心痛、いかばかりかとお察し申し上げます。 残念ながら病院、特に急性期病院では身体拘束は多く行われているようです。 それは、命の危険がある状態で無意識下や認知力の低下などで治療を妨げてしまう場合があるからです。 しかし、それを拡大解釈して、認知症がありそうなご高齢者や譫妄を起こす危険性のある方などは、医師の指示によりそのリスクが低い段階から身体拘束されてしまうことがあるようです。 お父様の場合、病状はわかりませんがICUにいらしたとのことですので、命の危険はあったのかもしれません。 しかし意思疎通がしっかりできていたようなので、本当に身体拘束が必要であったかは疑問が残ります。 お父様が最期をそのような状態で、尊厳を踏みにじられて迎えられたのは筆舌に尽くしがたい無念さであったことでしょう。 現在、介護保険下にある高齢者施設などは原則身体拘束禁止と規定されていますが、一般病院ではその規定がなく医師の指示さえあれば身体拘束が容認されているのが実情です。 5年ほど前、一般病院での身体拘束を争う裁判があり、最高裁まで上告される事案がありました。 その際の最高裁は、身体拘束をするには介護保険で規定されている三要件(一時性、切迫性、非代替性)を適用するものと判断しましたが、それを厳密に行っている一般病院がほぼ皆無であることは間違いありません。 これは法的拘束力の有無によるものと我々は考えています。 やはり医療機関であっても身体拘束に対して一定の規制を設けないと、少しでもリスクがあると感じると身体拘束をしてしまいます。 我々は介護保険で設けられた規定のようなものを、病院などでも一般化できるような活動もしています。 医療法人社団 充会 事務局 松岡 理 -- 2015-05-20 (水) 14:27:00 -- 2015-05-21 (木) 09:09:56

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